逃げの美学

同性パートナーとセブ留学&カナダワーホリに行く元会社員の雑記帳

そうだ、会社辞めてワーホリしよう!

こんにちは、Anaです!

大学を出て、とある一部上場企業に総合職として入社して2年半が経ちました。

2019年12月からセブ留学、2020年3月からワーキングホリデーでカナダに渡航する計画を立てています。

興味のあった業界で、上司や先輩方もいい人ばかりのなか、なぜ安定した仕事を捨てて海外に出るのか。

セブに出発するまであと1か月を切った今、気持ちや考えを改めて整理してみたいと思います。


1.なぜ会社を辞めるのか

①家が遠い

「そんなこと?」と思われるかもしれませんが、最も大きな理由です。

f:id:mmmli:20191123180349j:plain
まさにこの風景の一部でした…

今、通勤時間に片道1時間30分かけています。乗換も数回あります。ラッシュ時間です。
立つ場所もないほどの満員電車で、酸欠を起こして車内で倒れたこともあります。
雨の日は混雑の影響で片道2時間、雪の日は3時間以上かかることも…。

いくら定時に仕事を終えても、家に帰る頃にはずいぶんと遅くなってしまいます。
食事と入浴で一日が終わることがほとんどですし、仕事よりもむしろ、通勤で疲れ果てている状態でした。


(もしこの記事を読んでいる学生の方や転職検討中の方がいらっしゃったら、絶対に片道45分以内の勤務地を選ぶべきと声を大にして言いたい!)

ちなみに社員寮に住めるのは3年間のみ、その後も住宅補助はなし。
さまざまな条件を考慮したうえで、この会社で働き続けるのは無理!と思い、まずは第二新卒として転職を検討することにしました。



②そもそも会社員が向いていない

f:id:mmmli:20191123181822j:plain
毎日同じことの繰り返し

転職先をいくつか検討して、「どこへ行っても同じなのでは?」という疑念が浮かびました。

正直なところ、学生のころから、「会社員になって安定した暮らしを送る」のは自分にはまるで向いていないと強く感じていたことを思い出したのです。

そもそも、「毎日同じ時間に起きて、同じ場所へ行って、同じ人たちと会う」のがものすごーーーーく苦手です。
学校生活、部活動、バイト、習い事…物心ついた頃から、どれもほとんどうまくいった試しがありません。

固定のクラスなどが存在せず、自分の好きに授業も人間関係もカスタマイズできるという点で、大学はとても性に合っていたし学問をするのも楽しかったと感じます。
全国から学生が集まってきていることもあり、友人たちも視野が広くさまざまな生き方や性質の人がいていつも刺激を受けていました。
今の会社に採用されなかったら大学院に進んで学芸員か研究者を目指そうと考えていたくらいでした。

ところが現在の勤務先からたまたま内定をもらえてしまったため、今に至ります。
やっぱり私には難易度が高かったようです。

一緒に仕事をしているメンバーは良い人が多いです。ブラック企業でもありません。
業務内容も好きなことに関わることなので、やりがいを感じる瞬間もあります。

しかしながら、何か新しいことを始めたいと思っても時間と気持ちの余裕がない。
趣味への意欲も薄れてしまい、好きだった旅行にもなかなか行けなくなり、久しぶりに友人と会っても気づけば仕事の愚痴大会。
週5日を拘束されているため、どうしても会社が中心で融通の利かない生活です。

行きたい場所、やりたいことが、まだまだ数えきれないほどあるなかで、こんな生活の繰り返しを定年まで続けるなんて想像したくありません。
私が年を取ったころには定年が80歳になっているかも…と考えるとぞっとします。
一度きりしかない人生、もっと自分にとって楽な生き方があるはずです。

そこで、会社員として働く以外の道を探してみることにしました。






2. なぜワーキングホリデーに行くか

①海外で生活するという夢

f:id:mmmli:20191123184602j:plain
初めての海外はアメリカ、サンディエゴ


学生の頃からずっと目標にしていたこと、それは「海外で生活する」こと。

就職活動の際も、将来海外駐在の可能性がある企業を中心に探していました。

今の企業も「海外進出に力を入れている」というので「語学が得意です!海外で働きたいです!」と強くアピールして入社しましたが、私の職種ではほぼ可能性ゼロということを入社後に知りました。(本当になぜ採用されてしまったのか…)

そうなってくると、海外駐在を狙うなんて回りくどいことせずに、もはや若い今のうちにさっさと海外へ行ってしまったほうが早いのでは?と考えるように。

海外へ行きたい理由はいろいろありますが、端的に言うと、「いろんな場所に住んでみたい」「北米の文化が好き」だからです。

もともと親が転勤族で関東から九州までさまざまな土地に住んできた経験があります。
3~4年で住む場所が変わるのが当たり前の暮らしでした。
一か所に留まっていたことがないので、ずっと同じ場所に住むという考えが私には無いようです。
この先は、国内だけでなく海外でも暮らしてみたい。それも、一つの国や都市に限らず。


2つ目はありきたりですが、私はアメリカのカルチャーが大好きです。
映画、ドラマ、音楽、ゲーム、どれもアメリカ産のものがとにかく好きです。
アメリカのエンターテインメントへの情熱と言えばいいのか、お金のかけ方は、日本では真似できないものだと感じています。

日本には輸出されない作品やグッズ、イベントも多く、現地にいれば買えたのに!行けたのに!とやきもきすることも少なくありません。リアルタイムで楽しめたら最高なのに!
(日本文化が好きで日本に来ている外国出身の友人や同僚たちからも同じような動機を聞きます)

大学時代にサンディエゴへ短期留学していたので、もちろんフィクションとのギャップがあることは重々承知しています。
それでも、フィクションで描かれるように、人種や信条、言語、性別、セクシュアリティ…さまざまな属性の人がいることが認められていて、多様性が尊重されるというのは事実だと強く感じました。
あと食べ物も口に合います。パンダ・エクスプレスのオレンジチキンってなんであんなに美味しいんだろう。(今は日本でも食べられるけど…)

どちらかといえば、海外というより、北米へのあこがれが大きいです。


そのため、北米に住める方法を模索しました。

②いろんな可能性を試したい

f:id:mmmli:20191123202313j:plain
バンクーバーでの暮らしが楽しみです

そこで候補に上がったのがワーキングホリデービザ。

ワーキングホリデーなら、学校にも通えるし働くこともできる。
インターンシップやボランティアもできて、そこから他国へ旅行に行くのも自由です。

貯金は十分ありますが、収入がない生活というのは心もとないです。
現地企業で働くことができれば、キャリアアップに繋がる可能性もあります。
これまでの経験を生かして、フリーランスとして仕事を始めるのもよいかもしれません。
思い立ったら語学学校や専門学校に通ってみるのもアリです。
選択肢が限られていないという点で、ワーキングホリデーは大変魅力的なビザでした。

ワーキングホリデーはアメリカにはない制度ですが、カナダにはあります。
カナダとアメリカは地続きのため、飛行機やバスで気軽に行き来ができます。
さらに、暮らしやすさの観点ではカナダの方が上といううわさも聞きますので、国選びで特に悩むことはありませんでした。


都市選びはそこそこ迷いましたが、バンクーバーに決定しました。
海があること。カリフォルニアに近いこと。冬の寒さが厳しすぎないこと。ゲーム産業が盛んなこと。(現職はゲーム関係です)
一緒に来てくれるパートナーが、トロントのような大都会よりも自然のある場所が好き、ということも大きな理由です。

他に検討したもの

カナダのCo-opビザ、カレッジ・大学留学、アメリカのUCエクステンション留学も視野に入れていました。

それぞれについて熟考を重ねた上で、ひとまずはワーキングホリデーで渡航することに決めました。

Co-op
有給ではホスピタリティ関係が主、無給のオフィスワークもあるが雑務で終わってしまう人も多い。
英語力がある程度あってオフィスワークがしたいのであれば、ワーホリビザで探したほうがよいとエージェントからアドバイスを受けました。

カレッジ・大学留学:
卒業後に就労ビザを得ることができ、永住権にもつなげられる可能性があるのが魅力的。
ただ、現時点では学びたい分野が定まっていないこと、カナダの暮らしが肌に合うかどうかまだわからないことから保留。
ワーホリの間にカナダに住みたいという思いが強くなったら、ぜひ検討したいところです。

UCエクステンション留学:
アメリカの大学生活が体験でき、卒業後には1年間現地で働けるOPTがある点で強く惹かれました。
キャリアアップにも確実につながりそうです。
懸念点はほかの選択肢と比べて金額が膨大なこと。1年で400万円は見ておいたほうが良いようです。



ワーキングホリデーを経験してからでも、カナダで進学して残ることもできますし、やっぱりアメリカでも暮らしたいと思えばエクステンション留学をするのも良いでしょう。
いろんな可能性を残しておくため、まずはワーキングホリデービザで渡航してみようと決断しました。


③英会話を上達させたい

f:id:mmmli:20191123203526j:plain
読み書きはできるのに…

TOEICのスコアで900点を獲得しているわりに、会話となると流暢からは程遠いことがずっとコンプレックスでした。
TOEICがこの点数なら、ビジネス英語は大丈夫だね」と言われても、自信をもって頷くことができません。

また、海外経験が浅いことも自信のなさに繋がっていました。
会社で海外の仕事を任されるのは帰国子女や海外大学卒業者、海外出身者がほとんどです。
国内で英語を勉強してきただけでは埋められない溝があるのを感じていました。

1年間しっかり英語に浸かって、「ビジネスレベルの英会話ができる」と大きな声で言えるようになりたいです。否、なります。

そこで万全を期して、まずはセブへ2か月間留学することも決めました。
自分の弱点、スピーキングを、マンツーマンで徹底的に練習してこようと思います。





3.今の気持ち

f:id:mmmli:20191123204248j:plain

やらない後悔よりやる後悔

給料は特別高くないし家も遠いけど、福利厚生は比較的充実していて人にも恵まれていた職場。
世間的に見れば十分な生活ができているほうだとおもいます。
一度捨ててしまえば、同じ待遇の仕事はもう得られない可能性があります。

ワーホリを考え始めた約1年半前は、「行ったら後悔するかも」という心配が尽きず、「社会人 ワーホリ 帰国後」のようなワードで検索をかけては決意しきれずにいました。

行った後のことはまだ何も分からない状況です。

大した経験もできず、日本で今より低い待遇で働かなかればならない結末になるかもしれない。
一方で、大きく成長してキャリアアップに成功するかもしれないし、現地で就職する機会だって生まれるかもしれない。フリーランスとして生計を立てられるようになるかも。その他に思いもよらない道が開ける可能性も山ほどある。

行かなかったら後悔するのは既に分かっていることです。

今より通いやすい会社に転職したとして、海外で生活するという夢を持ちながらもだらだらと働き続けて、どんどん年齢を重ねていって。周りから見たら順風満帆な生活かもしれないけれど、どこかで気持ちがくすぶっている。

ときどきは休暇で海外旅行に行くかもしれません。しかし、それはあくまで旅行であって、私の夢を叶えてくれるものではないはずです。

ワーキングホリデービザの取れない年齢になって、後悔するに決まっています。
あの時行っていればよかったな、と。



ワーキングホリデーの後はどうする?

一度社会のレールを外れてしまったら、何でもできる気がしています!

上記のように、カレッジに進学しても良いし、アメリカで就労ビザを目指してもいい。日本に帰って来てもっと待遇のいい企業を目指すこともできる。アイルランドや台湾にも興味があるので、また別の国のワーキングホリデービザをとるのもアリです。

一人でコツコツやれる仕事、文章を書くことが性に合っていると感じているため、翻訳学校に通うとか、通信教育を受けるとか、コンテストに応募するとかして翻訳者を目指すのもいいと考えています。

こうやって考えてみるとできることはいろいろあるので、さまざま道を検討しつつ、充実した1年のホリデーを過ごしたいと思います。

(こんな私に付き合って、セブ&カナダへ着いてきてくれるパートナーには感謝が尽きないです…。)




以上、セブ出発4週間前、現在の気持ちでした!